2012年7月31日火曜日

対話を “拒否” するコピー?

対話が苦手なビジネスマンは苦労しますね。
▲ネットは距離の壁を超えて 『対話』 を可能にした
3つのあげる” を使ってコピーを書くには、読者と対話する心がけが大切です。・・と、オープンカレッジ本館の番組内でお話したところ 「実際に話せない相手と話すんですか?」 といったご質問が相次いだ。ごもっとも。あらかじめ書いておく文章の中で、まさかチャットでもあるまいし、時間をさかのぼって “読者と話す” なんて、あんた何いってんの?って思いますよね?ふつうは。

ところが、やってるんですな。“うまいコピーライター” は例外なく、読者と対話をしているんです。

昨日、ご紹介した2冊の書籍。『ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則』(ション・ケープルズ著/ダイヤモンド社刊)と、『伝説のコピーライティング実践バイブル―史上最も売れる言葉を生み出した男の成功事例269』(ロバート・コリアー著/ダイヤモンド社刊)は、コピーライターにとって “古典中の古典” なので、出来れば手にとって学んでほしいわけですが、評価を見てみると・・これが、高かったり低かったりとさまざまなようで。アマゾンのレヴューでもまったく同じですな。

前著 『ザ・コピーライティング』 の方は、絶賛する声も多く、紹介する人も少なくはなさそう。
ところが、問題は後者 『伝説のコピーライティング実践バイブル』 の方。分量が多すぎるとか、事例が古すぎるとかなんとか・・いったい、皆さま何を読んでいるのでしょう!?
こちらにおわす分厚い書籍、『伝説の・・』に収録されたコピーの数々こそ、読者と対話するコピーのお手本であられますぞぉ!控えおろwwww!!
とはいえ 5,000円の本ですからね。おいそれと “買いなさい” とは言いづらい。
そこで、ロバート・コリアーが書いた文章の替わりに “伝説のバートンレター” と呼ばれるコピーを紹介しておくので、興味ある場合には一度チェックを。


話は変わって・・携帯メールの普及が一因だとは思うけど、“手紙の基本書式” とか “コミュニケーションの基本” を知らない、分からないという人がめちゃ多いみたい。


企業が学生に求めるのは「コミニュケーション能力」9年連続第1位、経団連調べ 2012.7.30 14:08 
経団連が30日発表した2012年4月入社の新卒採用に関するアンケート結果によると、採用選考時に企業がもっとも重視する要素は9年連続で「コミュニケーション能力」(82.6%)が第1位だった。次いで「主体性」(60.3%)、「チャレンジ精神」(54.5%)の順・・ 
産経ニュースより引用

ネットで出来ることが今後ますます増えていけば、いま以上に “コミュニケーション力” が求められるようになることが予想されるし、コピーライターという職業こそ、目の前にいない人に対してメッセージを投げかけ、しかも、行動までさせてしまおうという “離れ業” を専業とするプロフェッショナルなのである。そう考えれば、一朝一夕にマスターできるスキルじゃないことは明々白々。道は遠い・・。
ならば、数々のコピーテクニックを手当たり次第に学んだりする前に、まず、身近な “よく見知った人々” との対話をとおしてコピーの基礎力を磨く方がよほど望ましいと、心底、思うわけ。

こういった点を踏まえて、音声資料ページの『1.ネット古書店を運営している山口さんとの対談』、【超基本1】メールの作法・一般常識などの音声も参考に精進してほしいのであります。

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